私はじぶんのことにも書いたように、九州・佐賀県は白磁の古里、有田の生まれで、成人するまで有田で暮らしました。各土地には先祖代々受け継がれてきたその土地の言葉があり、私もご他聞に漏れずそれにどっぷり漬かってきました。

 但し、私は父が岡山県出身、母が大分県出身という環境だったゆえ、家の中は結構色んな言葉が飛び交っており、比較的冷静に自分の喋る言葉が明らかな佐賀西部地方弁、というか端的に言うと有田弁である、という認識ができていたように思います。

 今は故あって岡山県に暮らしていますが、カミさんが同じ佐賀県有田町の出身という事もあって、家の中では有田弁丸出しですが、一歩外に出ると有田弁を使うと相手が理解不能に陥る事もあって、標準語(共通語)もしくは見よう見まねの岡山弁もどきを口にしています。

 幸い、父が岡山県出身で小さい頃から岡山弁を聞くだけではありますが耳にしてきたので大きな違和感はありませんが、やっぱり馴れない言葉を口にするとストレスが溜まるようで、家に帰るとタガがはずれて有田弁がほとばしりでてきます。

 いちど、自分が使っている有田弁を記録しておきたいなぁ、と思っていた矢先、私がよく覗いていたパソコン通信のPC−VAN、地方掲示板の佐賀県のボードで佐賀弁講座みたいなものが始まり、それに参加しながら自分なりにまとめたのがこのページです。

 佐賀弁って、聞くところによると平安の香りを残す、いわば優美な言葉だということです。実際に自分が使っていた時には、共通語に比べて田舎臭くて恥ずかしいなぁ、と思っていたのですが、改めて一語一語取りあげてみると、結構由緒正しい言葉が多いですね。
 あ、もちろん今は佐賀弁が使える・理解できる事を誇りに思っています。

 ここに取りあげている佐賀弁はあくまでも佐賀西部、端的に言うと有田弁に限定した内容です。もし佐賀の中心部、いわば佐賀標準語のページをお探しなら、くりくりちゃんねる内にある「ためになる佐賀弁講座」という、量的にも内容的にも圧倒されるような佐賀弁データベースがありますので、そちらをご覧になる事もお薦めします。
 ('06.12追記)発言がすべて佐賀弁というブログ「よかばんた。佐賀弁。」を見つけました。私もコメントを有田弁で書いていますが、佐賀弁遣いじゃないと殆んど理解できんのじゃないか知らん?

 せっかくだから使用例に発音サンプルも付けてみました。多分、有田弁に馴染んでない方にとっては意味不明かもしれませんが、標準語(共通語)訳を参照しながらお楽しみください。

いちばん上ひとつ上