単位の規定

 (社)日本規格化協会編「SI単位系のおはなし」より。

 ※SI:国際単位系。Systeme Interntional d' Unites の略。


単位 メートル
解説  元来、地球の子午線の北極から赤道までの長さの10^-7と規定され、後にこれに基づいた国際原器が作られたが、その後の精密な測定の結果、最初の規定と原器による規定とに差があることが判明し、1889年(第1回国際度量衡会議)から国際原器によって単位の大きさを定義することになった。
 その後、原器と光の波長との比較が行なわれ、Kr86原子の橙色のスペクトル線(2p10−5d5)の真空中における波長の 1,650,763.73倍を1メートルとすることになり(1960年度第11回国際度量衡総会)、さらに光の測定精度の向上により現在の定義に変更された(1983年度第17回国際度量衡総会)。
定義 長さ 名称:メートル   単位記号:m
定義:メートルは、1/299,792,458秒の時間に光が真空中を伝わる行程の長さ。(秒の定義は次項にて)

内容
定義 秒は、セシウム133の原子の基底状態の2つの超微細単位の間の遷移に対応する放射の9,192,631,770周期の継続時間。

内容 キログラム
摘要  キログラムは、1790年アカデミー・フランセーズの特別委員会が、”メートルの1/10を稜とする立方体の蒸留水の質量とする”としたことに始まるが、現在の国際キログラム原器をもとにして4℃の純水1dm3を測ったところ、0.999972kgであることがわかっている。
 現在の国際キログラム単位は、白金90、イリジウム10の質量比の合金で作られ、直径及び高さともに39mmの円筒形のものである。この原器は、パリ郊外の国際度量衡局に保管されている。この写しが日本にも交付されており、原器(bU)及び副原器(bR0)は日本国キログラム原器と名付けられ、通産省工業技術院計量研究所に保管されている。キログラム原器(bU)の質量は1kg+0.170mgで、体積は46.416mlである。つまり国際原器より0.170mg重いことが知られている。
定義 質量 名称:キログラム   単位記号:kg
定義:キログラムは、(質量でも力でも無い)質量の単位であって、それは国際キログラム原器の質量に等しい。
補足  kgは従来の重力単位系では”力”の単位であり、SIでは”質量”の単位であるため大変まぎらわしかった。そのため重力単位系では力(force)の頭文字”f”を添えて「kgf」と表すようになった。


いちばん上ひとつ上